段取り八部

昨日の雨により一層色づいた。

 

 

モミジがキレイだ!

 

 

ハーベスタより一足先に現地で活躍している機械がいる。

 

 

林業機械 スイングヤーダ!!

 

短時間で策張り・撤収ができ、上げ荷・下げ荷どちらでも集材が可能だ。

タワーの上下・旋回・移動により、集材時の伐根回避や荷降ろし場の位置が自由に決められる。

また、先端のアタッチメントはグラップルとなっているので、集材以外の作業にも使える!

  

 

当初、森林所有者から 

「段階的に伐採をし、将来的に広葉樹林にしたい」 

「植栽は出来る限り自分達で行いたい」

と意向があった。

 

現地を確認し、なるべく意向に沿えるように作業提案書を組み立てるのだが、

 

現在あるヒノキの立木を5割を伐り、空いた間隔に広葉樹を植えた場合、

次回、残りのヒノキを伐る時には、折角植栽した広葉樹を押しつぶす可能性があるのと、

伐採した木を道まで搬出するのにも、植栽した広葉樹が邪魔になってしまう。

 

このように、地形を見て想定される問題を排除し、森林所有者と相談したどり着いたのがこちらだ。

 

 

赤色の部分は、植栽地として皆伐(全て伐る)とする。

青色の部分はも皆伐し、赤色部分で伐採した木の枝葉処理地とする。

 

そうすれば、植栽前の地拵えの手間がなくなる。

 

それ以外の部分は、強度な間伐を実施し、良い木を残す事とした。

 

 

 

まずは、青色の部分から作業を始め、

 

 

赤色の分部の木を伐り始めると埋まってしまうため、

ここで生産された材を先に木材市場へ運ぶ事とした。

 

 

つづいては、赤色の部分の作業を始める。

 

 

ここは、道に向けてバッタバッタと伐り倒す!!

 

 

伐採が一段落すると、こいつの出番だ!

 

 

スイングヤーダで、木を掴みそのまま、青色の部分へ引き込んでいく。

 

 

機械の手が届かない所は、ワイヤーを使い、グイッと!

 

 

機械操作を担当している熊澤くんに、

「スイングはどうか?」 と聞くと、「普通ですよ!」 と・・・

 

可愛げはないが、それだけ自信があるのだろう(笑)

 

 

彼なりに色々工夫し、段取り良く進めるか考えているのが分かる。

 

 

これで、ハーベスタが活躍できる準備が整った!

立木調査では、総材積量は350㎥。

 

ワクワクする!