風や雪の被害に備えて


今日は、梅雨の晴れ間となり、久しぶりに太陽が顔を出した。



ジメジメしていた空気が、日差しを浴びて清々しくなる。

太陽のい日差しは本当に気持ちいい!

 


 

現在、3つの台風が発生している。

昨日は、梅雨前線の影響により、愛媛県では大雨となった。

 

付知では雨が降っていないのに、中津川市に大雨警報が発表される事もある。

自然の猛威は、いつ何時に何が起こるか分からないものだ。

 

 

 

先日、岐阜県林政部より、

「倒木被害防止対策に向けた事前調査」の依頼が届いた。

 

これは、大雪などで家に近い樹木が倒れ、家屋や倉庫を破壊、

また、台風などで道路沿いの樹木が倒れ、電線の寸断、道路の寸断といった

被害が起こりうる場所を把握するもので、付知町内をくまなく確認し、

 


岐阜県へ報告を行った。

 

来年に向けて予算化されれば、倒木被害の防止のため、

土地所有者の同意の下、伐採は可能とある。

 

 

そんな中、ある方より電話があり、

「杉の木と栗の木が大きくなり、風が吹くと揺れる。もし、倒れると隣の家に当る恐れがあり、

心配で眠れない。伐採して欲しいので現地を見てくれないか。」 と

 

すぐ確認をしに現場へ行って見ると、

 


風当たりの良い場所に、大きい杉の木が。民家も近い



栗の木は、どの位の年を重ねているのだろう、

太い・・・なおかつ枝張りが凄い・・・



改めて話を聞くと、隣の山林所有者が、自分の土地の木を全て伐採したとの事。

そのため、残された杉の木が目立つようになり、風が吹く度、倒れないか心配していたそうだ。


状況は確認できたので、事務所へ戻り、伐採にかかる見積書を作成し、

依頼主へ見積書と説明へ伺った。



その伐採が、天気が続かないため、実施が出来ず、

今日ようやく作業が可能となった。



伐採作業に良く使われる 『チルホール』



伐採する木にワイヤーを付け



チルホールで引っ張りながら、伐採を行うと、倒す方向が定まりやすい。

 

小さく見えても、力持ちだ。

この型なら、750㎏の能力はある。

 


隣の民家の方も心配そうに作業を見守っていたが、

キレイに倒れると、「おみごと!!」 と拍手を送ってくれた。


ただ、問題は栗の木だ。



日の当たる方に枝が大きく成長しているため、

家屋の方に倒れないためにも、チルホールを2台使う事とした。


しかも、現場ではめったに登場しない、大きなチルホール。



こちらの型なら、1300㎏の能力はある。


後は慎重に作業を進め、



無事に倒す事が出来た。

今回は、クレーンなどの機械が入る事が出来ない場所の為、

全て手作業となったが、これから、このような作業が増えるだろう。


倒した木を細かく伐り、ある程度まとめて作業は終了となった。


伐採した栗の切り株を見ると、



樹齢100年は経過していた。

枯れてもいないし、実もなるそうだ。

樹液は、クワガタやカブトムシの大事な食料であったに違いないが、

もったいない気持ちもあるが、家を押しつぶされてはもともこもない。



心配事が一つ減ったと、地主の方は喜んでくれた。


伐採には特殊な技術が必要だ。

今は大丈夫でも将来的に倒れないか?と、自宅近くを確認して欲しい。


木が大きくなる前に、また枯れる前に対応出来ると良い。



週末は天気が良さそうで、キャンプ場の予約も増えてきた。

久しぶりに森林浴日和になりそうだ!