真の森林管理者となるために。

蓮の花が咲き始めた。

 

 

この蓮は地域の方が 同好会 をつくり、

長い年月をかけ大切に育てているものだ。

 

 

まだ蕾が多いが、淡いピンクの花が見る者を魅了し 

8月中ごろまで楽しむことが出来る。

 

見ごろは午前中だ。

 

是非、足を運んで欲しい。

 

 

 

先日、愛知県在住の方より問い合わせがあり、

『所有している別荘の近くにある木を伐採して欲しい』 という内容だった。

 

立会いの下、現場を確認した際に

『付知のホームページは、分かりやすくていいね』 とお褒めをいただいた。

 

聞けば、伐採にあたり業者をインターネットを活用し探していたが、

どのような会社なのか、いまいち分からなかったとの事。

 

数ある情報の中より、当森林組合にたどり着き

付知町森林組合ならば依頼しても良いと思っていただけた事は

 

非情にありがたく、光栄な事だ。

 

 

ご依頼いただいた伐採も無事に終わった。

 

 

今回のように初対面の業者に仕事の依頼をしようとした時には

確認できる情報の中で与えられる安心感と

お会いした後の打ち合わせ等における信頼感がが大事だ。

 

そもそも、森林組合とはどのような業務内容 なのかを

一度考え直してみたい。

 

 

 

皆さんは写真を見て、こちらの商品についてどれだけの情報を感じ取る事が出来るだろう。

 

 

ミネナルウォーターというのは一目瞭然。

後は、美味しいかそうでないかだけだ。

 

車もそうだ、

 

 

各自動車メーカーより多種多様な商品が販売されている。

カタログには、性能・インテリア・グレードなど詳細が記載されており、

 

 

自分の好みに合わせて、車種を決めるだけだ。

(簡単に書いているが、目に見えない努力は多々あると思う。

これを見られた自動車関連の方、気を悪くしないで欲しい。)

 

 

森林組合はどうだろう?

 

 

森林組合は、物を売るのが商売ではなく、

役務(サービス)の提供が業務だと考えている。

 

したがって、『森林管理サービス業』 が業務内容だ。

 

 

森林管理サービス業とはどのような物か自分なりに考えてみた。

 

1.医者のような役割

  良い医者とやぶ医者がいるが、森林組合として

  専門的な見地から、森林の状態を診断しその森林に適切な処方箋という

  森林整備の提供ができる能力が必要。

 

2.見えないものを提供する仕事

  無料の床下診断や天井裏診断と言い、見えない事を良い事に持ち主を

  不安にさせ改修するのではなく、森林組合として

  「見えないものを見えるようにする」ことが必要。

 

3.サービス業は結果を見せにくい

 

 森林の状態を診断しその森林に適正な処方箋を出せたとしても

 結果が見えるのは、何十年後となり建築材として利用できる時だけだ。

 

 

 

つまり、森林管理サービス業の営業は難しく   『森林管理サービス』は見えにくい。

 

 

 

課題も多い。

 

国の森林・林業に対する政策が変わり、集約し団地化が必須となった。

そのため、やりやすい森林から団地化が進み、今後は団地化しにくい森林が増加するおそれがある。

 

さらに、森林所有者の質が変化しており

高齢化が進むと同時に、世代が変われば山を知らない所有者が多くなるおそれがある。

 

さらに、下手な提案書は自社をリスクにさらす。

契約を取る事だけを優先にすると、自社の利益を計算できないため提案営業を続けられないおそれがある。

 

 

『森林管理サービス業』 の営業とは

 

1.見えないものを見えるよう提案する営業

  詳しく見たことがない森林を見せる

  サービス提供後の結果を見せる

 

2.専門的になりすぎないわかりやすい営業

  一目瞭然に見せる

 

3.提案・交渉する営業

  所有者のニーズに応える

  提案は一つではない

 

4.森林組合のリスク管理ができる営業

  現場作業に無理が行かない提案

 

 

実際、このような営業はすぐには出来ない。

そのために、時間をかけ環境整備を行い努力をしよう。

 

真の 『提案営業』 が出来るように!